肩甲骨を上手に動かす
寒くなってきたこの季節、仕事で同じ姿勢をして仕事をしている人や、外で仕事をしている人にとっても辛い季節になりました。
また、寝ている間の姿勢の悪さなどから、朝起きた時にこりを感じる人も多いのではないでしょうか?
こりを感じたら、少しでも緩和して楽になりたいと誰もが思うことですよね。
この『こり』を緩和するには、肩甲骨を上手に動かすことが効果的だとされています。
今話題の肩甲骨剥がしをみても、肩甲骨をしっかり動かす方法が紹介されています。
『こり』を緩和させる『つぼ』
そして、もう一つ昔から『こり』を緩和させる方法には、『つぼ』があります。
『つぼ』は経穴と言われ、元は中国の中医学から生まれ、経験的な積み重ねで体系化されたものです。
つぼには、神経が集中していて、つぼを押すと刺激が中枢神経を通り脳へ伝えられ、そして脳からそれぞれの神経や臓器へ働きかけます。
つぼを知っていると、気軽に対処ができます。
ちょっとした合間にリフレッシュできるのがつぼの良い点です。
今回は、肩こりの多くの影響を与えている肩甲骨あたりのつぼをご紹介しますね。
肩貞(けんてい)
肩関節の後ろの下部にあります。
腕と肩の境目で脇の下から2cmほど下にあります。
肩こりや、頭痛に効くと言われています。
また五十肩といえば肩貞と言われるほどです。
中指や人差し指で、3秒押して3秒離すを繰り返します。
痛気持ち良いと感じるくらいで押すのがオススメです。
肩井(けんせい)
首を前に倒した時、首の付け根にあるでっぱりの骨と肩先の真ん中にあります。
肩がこったなと思った時に、自然に手を当てるあたりにあります。
押し方は下へ垂直方向へ押します。
ぐりぐりと回したりせず垂直方向へ3秒押して3秒離すを繰り返すのがポイントです。
そして肩井のつぼの下には、太い動脈があります。
このつぼを刺激すると、頭や肩周辺に血液循環が促進して、頭痛や肩こりの症状が軽減されます。
またこの場所は、筋肉が緊張し収縮しやすい場所でもあります。
筋肉が緊張すると、血行不良を起こして、血液の流れが悪くなってしまい、肩こりや頭痛を感じてしまうこともあります。
そして、こりは自律神経の乱れを引き起こしてしまう可能性もあります。
自律神経が乱れると、体の不調を起こしやすく悪化すると、自律神経失調症になったりすることもあるそうです。
肩こりくらいと思わないで、早めに対処したいものですね。
大杼(だいじょ)
首の付け根の背中の上のほうにあります。
首を前に倒した時に、ぽこっとでっぱる骨のもう一つ下の骨の指二本分横にあります。
別名百労(ひゃくろう)と言われて、頭や脳、首や肩、神経などの上半身の疲労やストレス軽減などに有効だそうです。
現代人はパソコンやスマホなどを前傾姿勢で長時間操作することが多く、このつぼが硬くなると、緊張して血行不良で肩こりになってしまいます。
ですので、ここを柔らかく保つことは現代人の健康のキーポイントになると言えますね。
このように場所を知っていると、簡単に短時間でコリを軽減することができます。
仕事の合間や、移動中などにちょっと試してみてはいかがでしょうか。