体のどこかしらに痛みを感じるのは不快ですよね。
またどこかが悪いのではないかという不安にもなります。
今回は、背中から肩甲骨のあたりの痛みのことを知って、必要以上に不安にならない知識を持てるようになればと思います。
肩甲骨あたりが痛いと感じる場合のほとんどは、肩こり首こりなどのこりが原因で痛みを伴うケースが多いのですが、内臓の疾患を疑う場合があるのです。
幾つかの可能性が挙げられるので、それぞれの症状をみてみましょう。
~左の肩甲骨から下が痛い時~
その1.心筋梗塞
心筋梗塞は、突然胸が強く痛み、息苦しいくなるのですが、その他にも、左側の肩甲骨から少し左下が痛いと感じた場合は、心筋梗塞の疑いがあります。
この場合は、肩甲骨の下だけでなく、体の中で様々なサインを送っています。
・左胸が15分以上強く痛む
・冷や汗をかく
・顔色が悪くなる(顔面蒼白)
・血圧が下がる
・吐き気を引き起こす場合も
・息苦しい
などの症状がでます。
痛みは長い場合数時間続いてしまうこともあるそうです。
そして、脈拍が上がった時に意識不明になることがあるので要注意です。
原因は、喫煙や塩分・脂肪分・糖分の取りすぎ、肥満、ストレスなどが原因だと言われています。
その2.狭心症
狭心症と聞くと心臓の病気というイメージですが、実際にどんな病気なのか知らない方も多いでしょう。
私もその一人です。
狭心症は若い世代も注意が必要な病気なのです。
簡単に言えば、冠動脈が狭くなる病気です。
冠動脈にコレステロールが溜まり動脈硬化が進むと、血管の内側が狭くなります。
これが狭心症です。
そして血液のかたまりが出来てしまい詰まり、血流が途絶えた状態を心筋梗塞と言われています。
心筋梗塞と狭心症が合わさる呼び名が虚血性心臓疾患と言います。
心筋梗塞の症状よりも、肩甲骨より左側の肩の部分から腕にかけて、痛みを感じる場合は狭心症を疑います。
その時の症状は
・突然、痛みを感じ、痛みにばらつきがある
・数秒から数分の痛みである
・胸の中央が締め付けられる感じ(圧迫感)
・腕、顎や歯に痛みが広がる
また軽度の場合は、
・胸が思いと感じる
・動機や息切れ
・5~10分ほど続く
という症状です。
狭心症の原因は、過労やストレス、高血圧が原因になります。
また、更年期障害とも症状が似ているため、勘違いする人も多いそうです。
更年期の治療をしても改善が見られない時には、一度心臓の以上を調べてもらうようにしてみる方が良いそうです。
その3. 膵炎・膵臓癌
肩甲骨の左側のちょっと下あたりが痛い場合、膵炎の可能性もあります。
膵臓は胃の後ろにある臓器です。
血糖値を調節するホルモンを分泌したり消化を助ける消化酵素を出す働きをしています。
膵臓が急激に炎症を起こした場合、急性膵炎と呼ばれています。
短期間で治療できる軽度のものから命に関わる重度まで様々だそうです。
また、慢性の膵炎もあります。
膵炎の症状は、
・お腹の上部が痛む(みぞおち辺りから左上の腹部にかけて)
・背中に痛みを感じる
・深呼吸をしたり活発な運動をすると、強い痛みを感じる
・仰向けになると、痛みが強くなる
・膝を抱くようにして体を丸めると、痛みが和らぐ
・腹部の膨満感
・吐き気を感じる
(胃の中に何もなくても吐き気が止まらない)
症状は軽度から重症まで様々です。
おかしい?
と思ったらすぐに、医療機関で見てもらいましょうね。
原因は、アルコールの飲み過ぎや胆石、薬剤によるものもあるそうです。
その4.胃炎・十二指腸潰瘍・胃がん
左側の肩甲骨から更に下の部分が痛い場合は胃炎を疑います。
胃がムカムカする程度のものであれば胃炎ですが、便に血が混ざっていたり吐血をする場合は十二指腸潰瘍の可能性があります。
症状は、
・食欲不振
・胃がむかつく
・吐き気
また、黒い便がでたら胃ガンの初期症状の可能性があるそうです。
毎日の便もしっかりチェックする必要があります。
また、背中の痛みがでる時にはかなり進行している場合があるので、違和感を見逃さないようにしたいものです。