前屈みで生活する時間が多い
わたしたちは、家事をしたりパソコンやスマホをしたり、横になりながら本を読んだりと、様々な姿勢で生活をしています。
ひとりひとりの生活が違うように、体の使い方もひとそれぞれです。
ですので、不調も様々です。
腰が痛かったり、首コリに肩コリ、そして眼精疲労などなど。
現代人は、前屈みで生活する時間が多い為、正しい位置に肩甲骨があることが少ないのです。
そのため、前屈みの姿勢が正しい姿勢だと、脳は勘違いをしてしまいます。
一時的に姿勢が悪いだけだと体は戻そうという力が働くのですが、長時間悪い姿勢をし続けていて、習慣化してしまうと、悪い姿勢で良いのだと体は判断してしまいます。
すると、体の筋肉は、悪い姿勢に引っ張られる形になり、歪みが出てしまいます。
これが長く続くと、痛みや不調になるのです。
ですので、痛みや不調を感じないためには、肩甲骨をしっかり元の位置に戻し、正しい位置でいる時間を出来るだけ長く続けることが大切です。
可動域を広げるストレッチ
そこで、今回は肩甲骨まわりの筋肉を柔らかくし可動域を広げて、肩甲骨を正しい位置に戻すストレッチをご紹介します。
<肩甲骨の上下ストレッチ>
1.肩幅に足を広げて立ち、手は力を抜いて足の横に置いてリラックスします。
2.息を吸いながら、肩を耳に近づけていくイメージで、肩を上げていきます。
すると、肩甲骨が上に移動します。
3.息を吐きながら、肩を元の位置に戻していきます。
4.元の位置に戻したら、今度は、肩甲骨を下げるイメージで、肩を元の位置から下げていきます。
首が伸びた感じがします。
5.息を吸いながら、肩を元の位置に戻します。
6.1~5を10回ほど行います。
<肩回しストレッチ>
1.肩を後ろに大きく10回まわします。肩甲骨が動いているのを意識しながら行います。
2.肩を前に大きく10回まわします。
肘だけを回すのではなく、肩甲骨を大きく動かすイメージで行います。
3.最後に元の位置に戻します。
すると、肩を回した時よりも、腕の付け根が後ろに行っていませんか?
そこが、本来あるべき肩の位置です。
肩甲骨寄せストレッチや、脇ストレッチなど
この他に、肩甲骨寄せストレッチや、脇ストレッチなどを行うと背中全体の筋肉がストレッチされ、肩甲骨の可動域がより正常に近づきます。
時間のない方は、まずは肩甲骨まわりのストレッチを行い、その次に肩甲骨から少し離れた脇や、背中全体の筋肉をストレッチしていきましょう!
肩甲骨まわりには、上半身を支える筋肉が多くあります。
これらの筋肉をしっかり動かし、肩甲骨まわりを常に柔らかくして、肩甲骨を正しい位置に据えておくことが、不調のない健康な体作りの第一歩になります。