最近、テレビでも特集されるほど筋膜リリースという言葉が知られるようになってきました。
慢性的な痛みの多くは筋膜が原因と言われています。
今回は、この筋膜について知り、筋膜と痛みの関係をみてみましょう。
ところで、筋膜って?
私たちの皮膚の下には、筋肉や血管、骨格などがあるのを想像しますよね。
筋膜とは、それらを覆う膜のようなものだそうです。主な成分はコラーゲンです。
伸縮性が高いのが特徴です。
ただし膜といっても、全身を一枚の膜ですっぽり覆っているのではなくて、皮膚の下の筋肉、臓器、血管、神経などあらゆる組織を巻き込むひと続きのネットみたいなものらしいです。
筋膜を説明する時によく挙げられるのが、鶏ムネ肉です。
肉を覆っている薄い白い膜、これが筋膜です。
筋膜が一続きのネットのようなものだったら、一部が歪んだら、それに引っ張られて他の部分に歪みがでます。
筋膜は伸縮性があるので、
ある程度は引っ張られても元に戻す性質があるのですが、
そのままの形で溜まってしまう性質もあるので、
この性質でこりになり、
硬くしこりのようなものになることがあるそうなのです。
では実際に、肩甲骨周りの筋膜リリースの方法を紹介します。
1.肩幅に足を開いて、テーブルに両手をつきます。
2.ゆっくり両手を前に滑らせます。
この時に、膝はまっすぐ伸ばし、体を90度になるようにします。
お尻を突き出したり、前に倒れたりしないようにしてください。
3.2の姿勢を30秒間キープします。
1日3回行います。慣れてきたら時間を伸ばして行います。
道具を使って行う筋膜リリース~
《用意するもの》
・マットレス
・テニスボール2個
・タオル
1.肩甲骨と背中の間に連ねたテニスボールが2個くるように置きます。
2.膝を立てます。
3.立てた膝が開かないように、タオルで巻きます。
4.マットレスの上に仰向けになります。
5.前方に腕を伸ばしゆっくり右手を左手を交互に下げます。
肩甲骨と背骨がテニスボールに刺激されているのを感じながら行いいます。
どちらも短い時間で効果がでるストレッチです。
無理をしないで痛みを感じる時には中止してくださいね。
首や肩、肩甲骨周りにこりを感じている人は、お手軽ですのでオススメの方法です。