脇の下の凝り
長時間同じ姿勢をしている人にとっては、肩こりや首こりといった不調を訴えることはあるのですが、実は肩こりや首こりの人は、脇の下も凝っていることが多いのです。
マッサージ店で肩こりなのですが、とお願いするとたまに脇の下をぐりぐりされて、ぎゃーと悲鳴を挙げたくなる時があります。
普段ケアをしないところなので、凝り固まってしまっているのですね。
そこで今回は、脇の下の凝りについてお話をしようと思います。
肩こりや首こりの人は一度自分の脇の下をぐっと押してみてください。
表面だけ触ってもあまり何も感じないのですが、力を入れて押すと痛い!と感じる場所があります。
実はこれもコリなのです。
先ほどもお伝えしたように肩こりや首こりの人は、脇の下のコリも起こっています。
その理由は、肩甲骨周辺の筋肉と脇の筋肉は共同で動くためです。
肩周りには「回旋腱板(かいせんけんばん)」と呼ばれている筋肉があります。
この筋肉は4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)が集まったもので、肩甲骨と上腕骨を繋いで、肩関節を安定させています。
この4つの筋肉はあまり強くないので、協力しあって動いている筋肉だそうです。
筋肉にもそんな筋肉があるのですね。
なんだか微笑ましいですが、疲れても自分だけ休むということができないのだそうです。
なので、どんなに疲れていても他の筋肉が動いていると自分も無理して動くことになります。
結果肩こりを感じる人は、脇の下の筋肉も同じように疲労してしまうのです。
また、脇には大きなリンパ節が通っています。
ここが詰まると老廃物がうまく体外に排出されず、滞ってしまいます。
ですので脇の下をしっかりとマッサージをして柔らかくしておくことは、老廃物をしっかり流せる体づくりにも役立つのです。
肩甲骨周りのストレッチを習慣にしている人は、ぜひ脇の下もついでにグリグリとマッサージを行うことで、より肩や首が楽になり、腕のだるさも軽減されます。
一度試してみてください。