肩甲骨周りの動きが健康の要だということは、みなさんもご承知だと思います。
肩甲骨のストレッチやマッサージ、肩甲骨はがしなど様々な方法で肩甲骨を動かし、体の不調を改善しているかと思います。
そこで今回は肩甲骨の周りにあるたくさんの筋肉の中でも、主動作筋についてお話しようと思います。
そもそも 『主動作筋』って何?
少し専門的な言葉でわからないですよね。
主動作筋とは、筋肉を動かす時にメインになって働く筋肉のことです。
また筋肉を動かす時に反対の動きをする筋肉のことを拮抗筋と呼んでいます。
例えば、腕に力こぶを作るような動作をする時、曲げる動きをする時にメインとなって働くのは、上腕ニ頭筋、上腕筋、腕撓骨筋です。
逆に伸びる筋肉は、上腕三頭筋と肘筋で拮抗筋となります。
肩甲骨は、他の部位と異なり自由に動きます。
○挙上・下制
○外転・内転
○上方回旋・下方回旋
これらの動きをする時に働く主動作筋を知って、その筋肉を柔らかくスムーズに動かせるようにケアしてあげると、肩甲骨の可動域は少しづつ大きくなっていきます。
ひとつひとつの動きと主動作筋です。
挙上…………僧帽筋上部・肩甲挙筋・菱形筋
下制…………僧帽筋下部・鎖骨下筋・小胸筋
外転…………前鋸筋・小胸筋
内転…………僧帽筋中部・肩甲挙筋・菱形筋
上方回旋……僧帽筋上部、下部・前鋸筋
下方回旋……菱形筋、小胸筋、(肩甲挙筋)
これを見ていると、僧帽筋は下方回旋以外は全て主動作筋だということです。
ですので、肩甲骨のストレッチやマッサージをする時に、僧帽筋をほぐすと効果が出やすいことがわかります。
反対に、僧帽筋の収縮がうまくスムーズに行えない状態になると肩甲骨の動きが悪くなり、凝りにつながることがわかります。
また、僧帽筋は肩甲骨を覆うようについている筋肉で、アプローチしやすい筋肉でもあります。
肩甲骨を動かすという動きだけでも、これだけの筋肉が関わり、またこれをサポートする筋肉を考えると、とても人の体は精巧にできていると改めて感じますよね。
ですので、機械もメンテナンスが必要なように、体もメンテナンスがとても大切だと感じます。
ぜひ毎日の中で少しづつケアをしていきたいと思います。