朝晩が急に寒くなったりすると、
朝目覚めた時に背中がピリッとして痛みを感じる経験ありませんか?
秋から冬にかけてこの様な寝違いは、起こりやすくなってきます。
朝から寝違いの痛みに悩まされるとテンションが下がってしまいますよね。
寝違いという聞きなれた言葉ですが、医学的には「突発頚項通(とっぱつけいこうつう)」という正式名があります。
寝違いには、いくつかの原因が考えられます。
一つ目の原因は、寝具が体に合っていないことです。
枕が合ってなくて首の角度が悪く、首に負担がかかり、その周辺の肩や背中にも歪みが起こり痛みが出てしまいます。
何度も寝違いを繰り返してしまう人は、まず枕の高さがあっていないかどうかを見直してみましょう。
枕の高さがぴったりという人は案外少ないのです。
実は私もそうでした。
低反発枕に羽根枕、ビーズ枕にそばがらと色々試してみたのですが、素材ではなく高さが原因だったと知り、今ではバスタオルで作ったお手製の枕が一番自分に合っています。
また、マットレスが柔らかすぎるのも負担が大きく、寝違いになりやすいと言われています。
マットの厚みや硬さも好みではなく、沈み込みなどをしっかりチェックしましょう。
同じ方向で使っているとそこばかりに力がかかり、
マットレスが変形してしまうということもあるので、
定期的にマットレスの上下を変えたり、裏返して使うなどの工夫をすると、マットレスの状態も悪くなりにくく、体への負担も軽減されます。
二つ目の原因は、内臓の疲れです。
内臓が疲れてしまうと、背中や肩の筋肉が緊張状態が続き、寝返りを打つ度に筋肉に負担がかかってしまい、痛みが出てしまいます。
またストレスが強くかかった生活をしている時も、同じように筋肉が緊張します。
疲れているなと感じたら、筋肉をほぐしてから寝ように工夫をすることが大切です。
夜にしっかりとお風呂に浸り、筋肉を緩めてあげてから寝るように習慣づけると、寝返りを起こす回数も減ります。
三つ目は、ヘルニアを発症しているという可能性があります。
ヘルニアと聞くと腰のヘルニアを想像されるかたもいるかと思いますが、首のヘルニアの人も多くいらっしゃいます。
もし、寝違いを起こしてしまったら!
無理に動かさないで、まずは安静にしておくことが大切です。
そして冷やすことで痛みが軽減されます。
背中の寝違いは、炎症をおこしている状態です。
炎症をおこした時には、冷やすのが最適の方法なので、決して温湿布やお風呂で温めるということはNGです。
ただし冷やすのも長時間行うと体が冷えてしまうので、冷やして感覚がなくなったと思ったら、冷やすのを止めて、感覚が戻ってきたら、また冷やすを三回繰り返すくらいで良いです。
この方法は応急処置なので、痛みが取れない時には、整形外科や整体などの医療機関へ受診することがおすすめです。
また、首の寝違いからくる背中の痛みの場合は、脇の下の血行不良が原因の場合があります。
この時には、血行を良くしてあげることで痛みが軽減されます。
血行不良を改善するには、体を動かすことが大切です。
腕をゆっくり、痛みを感じない程度に動かします。痛みがでなければそのまま、腕を回していきます。
また、直接脇の下をマッサージしてあげても血行が改善されます。
寝違いはいつなるかわからないものです。
寝違いにならないように工夫していてもなる場合があります。
寝違いになったときの正しい対処が大切ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。