肩甲骨と鎖骨の関係
と鎖骨の関係人の体を横からスケルトンで見てみると、人の肩は前に鎖骨と胸骨があり、後ろに肩甲骨があります。
肩甲骨と鎖骨は、肋骨の上に乗っているはずなのですが、現代人は、前かがみや腕を前に出す姿勢でいることが多く、前かがみになっている時間が長いと言われています。
前かがみの姿勢になると、肩甲骨と鎖骨はどんな状態になるのでしょうか?
肩甲骨は左右へ広がり前に出る形になります。そして鎖骨は中に閉じる状態になってしまいます。
この鎖骨を中に閉じる動きは、胸の筋肉が動かしていて、普段は息を吸うときに動く筋肉です。
ただ、この筋肉は動かして閉じるのではなく、縮められて窮屈な状態です。
また、肩甲骨は上腕骨と鎖骨につながり、鎖骨は胸骨につながっています。
なので、腕を動かすと鎖骨と肩甲骨は動くのです。
肩甲骨を背骨の方へ動かしてみると、胸骨から鎖骨が開くように動いてくれます。
腕を動かすたびに、この3つの骨はセットで動くというわけです。
人の体は縦に背骨、左右にこの3つの骨のセットでバランスを取っていいる様です。
なので、前かがみが長時間続いてしまうと、前への力が長くかかり、バランスが悪くなります。体は自然に戻そうとするのですが、あまりにも長く力がかかりすぎると、戻りきらなくなり、姿勢が崩れてしまうのです。
前かがみになった時間と同じ時間背中へ力をかけると、本来のバランスになります。
ただ、現代の生活では、なかなか背中を反るようなことを長時間行うのは難しいことです。
なので、できるだけ前かがみにならないように工夫する必要があります。
ちょっとした工夫で前かがみは抑えられる!
スマホやパソコンの操作、料理に掃除、文章を書くなどなど、生活のいろいろなシーンで、人は前かがみなります。
これらの動作のちょっとした工夫で、前かがみの姿勢が改善されます。
ぜひ試してください。
スマホを使用するとき
スマホを使用するときには、目線にスマホを持ち上げて使用します。
そうすることで、頭が下がらず前かがみになりません。
補足ですが、足を組んでスマホをすると骨盤を歪めてしまいます。
両足をしっかりつけてスマホを楽しみましょうね!
おすすめは、足を両足地面にしっかりつけ、骨盤を立てます!
そして腹筋と背筋で支えられているイメージをして、肩は体の真横に持っていきます。
頭は前に出ないように注意して、耳が肩の真上に来るイメージの姿勢で使用しましょう。
この姿勢は意外に筋トレになります。
腹筋や背筋が弱い人は、すぐに体を楽な方へ傾けようとします。
自分の体がどんな動きをするのか一度試してみてください。
そして筋力が弱っていたら、体幹を鍛えてこの姿勢がスムーズに出来るように頑張ってみてください。
パソコンを使用するとき
パソコンを使うときに、キーボードが前すぎるとどうしても肩腕が前に出て、肩甲骨が前に引っ張られた状態になります。
ですので、腕を曲げて90度になる場所にキーボードが来るように設置します。
そして、両足はしっかり地面に着け、体を画面中央に持っていきます。
このときに腕が90度にならないときには、椅子の高さを調整して90度になるようにしましょう。
腹筋と背筋で支えられているイメージをして、肩は体の真横に持っていきます。
椅子は腕を置けるタイプのものを選ぶのがポイントです。
腕の重みは片方で5kgあると言われています。
いつもこの重さが肩甲骨、鎖骨、胸骨にかかっているので、だるく疲れてしまいます。
なので、この重さをサポートするために、腕置きがあると楽になります。
料理をするとき
料理をするときって意外に前かがみになっていることが多いですよね。
洗い物や、野菜を切っているときは目線がどうしても下がるので仕方がないのですが。
自分にあった調理台の高さを知り、調理台が高すぎる場合は足元に踏み台を置くのがオススメです。
また、低すぎる場合は、足を広げて自分の高さに合わせる工夫が必要です。
よくシンクが低く腰痛になるという人もいるのですが、腰痛だけではなく肩にも良くないのです。
掃除をするとき
掃除をするときにも姿勢は前かがみになりがちです。
低い位置を掃除するときには、前かがみにならず、体を下ろし、膝を立てて掃除するなどの工夫をすると、前かがみが抑えられます。
また拭き掃除のときには、お尻を出して拭き掃除をする姿勢は前かがみになります。
ですので、膝を立てて姿勢を正して行いましょう。
この他にも、いつもの動作も工夫次第で肩に負担がかからない様にすることができます。
ぜひ痛くならな元気なうちに、この様な習慣をつけておきたいものですね。