現代の人は首を酷使して生活をしている人がとても多く、現代病のひとつだと考えられます。
人間の首は頭を支える重要な役目をしているのですが、人の頭はとても重たくて焼く5kgもあると言われています。
500mlのペットボトル10本分だと思うとびっくりですね。
この重さを首が一手に引き受けているのですから、当然負荷も大きくなります。
痛みの仕組みをここで少しご紹介いたします。
筋肉の中には血管が通っていて筋肉に酸素を送っていますが、筋肉の緊張状態が続いてしまうと、筋肉が血管を圧迫してしまいます。
すると血流量が少なくなり、筋肉に十分な酸素が送られなくなります。
筋肉が酸素不足の状態になると、乳酸などの疲労物質や痛み物質が出てきて、炎症が起こり痛みやコリを感じるそうです。
疲労物質や痛み物質が溜まると、それらの刺激で筋肉がさらに緊張してしまい悪循環になります。
このことから、筋肉を柔らかくしなやかな状態にしておくことが大切だということがわかります。
そのためには、特別なことではなく日常生活の工夫や姿勢の改善が首コリを軽減し、また改善する近道です。
普段の生活でどのように工夫をすれば良いのでしょうか?
◇改善その1
カバンを持つとき、カバンを同じ方の肩にかけていませんか?
同じ方の肩にカバンを持ち続けると、左右のバランスが崩れてしまいます。
ぜひ右側でカバンを持ったら、左側で同じ時間だけカバンを持つ工夫をしてみてください。
また、キャリーバックもおすすめです。
最近はキャリーバックを持っている若い方も見られるようになりました。
キャリーバックは首の負担を軽減します。
◇改善その2
ソファで座っていてリラックスしているはずが疲れてしまうことありませんか?
実は座るだけで体に負担をかけてしまっています。
背筋を伸ばして立っている状態が、負担が一番少ないと言われています。
柔らかいソファは要注意です。
柔らかいソファは猫背になりやすいのです。
首が前に出てしまい負荷が大きくなります。
また腰への負担が大きくなり腰痛持ちの人は注意が必要です。
私はソファーの上にまくらを固定して首を安定させてテレビを見るようにしています。
これをするようになって首が楽になりました。
◇改善その3
洗濯物を干すときに、物干し竿が高い位置にあると、首をそらし腕を上げ下げする行動は体に負担がかかり疲れてしまいませんか?
特に高齢者の方にとっては高い物干し竿はとても負荷が高いのです。
首の可動域が大きく、何度も行うことで負担が大きく、無理をすると炎症を起こしてしまうこともあります。
高さを調整できる物干し台に変えたり、安定した踏み台などで高さを調整すると首の負担が軽減されます。
このように普段何気にしている行動の中に、首へ負担をかけていることがあります。
ぜひ自分の日常生活を見直して、少しづつ改善してみてはいかがでしょうか?