前回主動作筋について書かせていただきましたので、今回はその続きで肩甲骨の付着筋についてお話をしたいと思います。
肩甲骨には、様々な筋肉が付着してると言われるのすが、一体どれくらいの筋肉がついているのでしょうか?
答えは17種類です。
一つの骨にこんなにたくさんの種類の筋肉がついているというのもすごいことですね。
肩甲骨後面には
棘上筋・棘下筋・小円筋・大円筋。肩甲骨回旋には棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋。肩内縁には肩甲挙筋・大・小菱形筋・前鋸筋・肩甲下筋がついています。
そして、体幹横の腕からは、上部には三角筋。
前部には烏口腕筋、上腕二頭筋。
後部には上腕三頭筋がついています。
そして、かぶさっているのは、僧帽筋と三角筋、背面下からは広背筋、前面下からは前鋸筋、胸から小胸筋、烏口突起に付着しているのは、烏口腕筋、上腕二頭筋長頭、小胸筋です。
実は肩甲骨は胸鎖関節のみ繋がっていて、その他の関節とは繋がっていなくて、筋肉によって支えられる状態です。
ちょっとイメージしてみてください。
手首や腕を振り回しても、簡単には外れませんよね。これは筋肉がしっかりと支えている証です。
<肩甲骨をケアするポイント!>
一つ目のポイントは、沢山の筋肉を一度にケアするのはとても大変なことなので、まずは大きな筋肉から緩めていくようにしていくのが効果的です。
前に挙げた筋肉の中で大きな筋肉は、広背筋、大胸筋、上部僧帽筋です。ですのでこの3つを意識して緩めることから始めると効果が上がりやすいです。
そしてその次に、腕の筋肉や背骨の小さな筋肉というふうに緩めていきます。
もう一つポイントは、肩甲骨はがしや肩甲骨周りのストレッチをする時に、広背筋に効くように!僧帽筋を動かそう!としっかりと一つの筋肉を意識しながらストレッチを行うと、効果も高くなります。
また肩甲骨周りのストレッチを行う時に腕も一緒にマッサージやストレッチを行うと肩甲骨が動きやすくなります。
そして日常で気をつけることは、顎を引いて両肩を下げる意識をすることです。
現代人は顎を挙げて生活している人が多く見られます。
顎を引いて肩甲骨を下げると、肩甲骨が動きやすくなります。
ちょっとしたことで体の負荷を少なく肩甲骨を動かすことができますので、ぜひ一度試してみてください。